仏法の守護神「四天王」は東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天の四神で、当山でも須弥壇上の阿弥陀さまの四方を護っています。中でも多聞天は毘沙門天ともいわれ、邪鬼を払うのみではなく七福神の一人として多くのご利益をもたらす神としても知られています。今まさに、毘沙門天の御加護を願うばかりです。

多聞天（毘沙門天）

福徳をもたらす七福神は、神道、仏教、道教などが日本で融合した神々であり、現世利益を重んじた日本独自の信仰です。恵比寿は神道の神、大黒天、毘沙門天、弁才天は仏教の守護神、寿老人と福禄寿は道教の神、布袋は禅僧とされています。当山には、中興の徳本上人が一行院の守護は弁才天であると弟子に伝えた記録が残っております。