寺院概要

一行院の草創は寛永3年(1626)「秋元三太夫一宇を建立し、本誉春貞和尚を開山とす」とあります。
紀州の徳本行者を中興として迎え、代々の住職に引き継がれて現在に至っています。

山門
山門

本 尊:阿弥陀仏
宗 旨:浄土宗(鎮西派)
正式名:天暁山 一行院 満徳寺
称 号:南無阿弥陀仏
住 職:八木千暁(やぎせんぎょう)

枝垂れ桜
本堂と枝垂桜
客殿


徳本行者(とくほんぎょうじゃ)

徳本  宝暦8年(1758)~文政元年(1818)10月6日

紀州日高郡の農家に生まれた徳本(幼名を三之丞)は、幼い頃からの仏縁により27才の時に出家しました。
紀州の山中で昼夜念仏し難行苦行を重ねた後、諸国を行脚し修行を重ねました。徳本のもとには大勢の人々が教えを乞い、群参したと伝えられます。
文化11年(1814)増上寺大僧正の招請により江戸に下向した徳本は、関東一円に絶大な教化力を発揮し、その対象は大名から御殿奥女中、商人、侍、一般庶民に至るまで幅広く、信者たちは徳本を生き仏を拝むがごとく崇めたといわれます。
徳本が付与した南無阿弥陀仏の徳本名号は石に刻まれ、現在でも各所に残っています。
当山は徳本行者が往生された寺です。

徳本上人御廟