「一切唯心造」

お盆の時期がやってまいります。お盆や施餓鬼で読む偈文に『破地獄偈』(はじごくげ)があります。破地獄偈の一句「一切唯心造」(いっさいゆいしんぞう)とは、私たちの周りにおこるすべての現象や存在は「心」の働きであり、「心」により造り出されたものであると説いています。今ある自分に満足できないと思うのは、自分の気持ちから生まれています。「心」を清らかに保つことにより、より良く生きていきましょう。

『破地獄偈』(はじごくげ):「若人欲了知 三世一切仏 応観法界性 一切唯心造」(にゃくにんよくりょうち さんぜいっさいぶ おうかんほうかいしょう いっさいゆいしんぞう)意訳:一切の仏を明らかに知りたいと望むならば、仏の世界の本質をよく観察せよ、すなわち一切は心が作りだしたものである。

施餓鬼の由来:釈尊ご在世当時、弟子の一人「阿難尊者」(あなんそんじゃ)が瞑想修行をしていると、痩せ細り恐ろしい形相の餓鬼が現れ、「お前の命は三日後に尽き、餓鬼道に堕ちるであろう」と告げられた。驚いた阿難は釈尊から教示された餓鬼を救う法を修したところ、餓鬼は苦界から救われ、阿難自身もその功徳により長寿を得たという。